NEWS(お知らせ)
2025.04.28
Actran 2025.1 リリース
Release Highlights
ePowertrain Noise Workflow Manager
ワークフローマネージャーに [ePowertrain Noise] が追加されました。構造モードと刺激係数を次数ドメインで表現することで、音響放射解析を行います。
ワークフローマネージャーでは、この解析手順を簡易化しています。
- 構造解析結果と等価の放射パワー(ERP)を早期に確認
- シュリンクラップメッシュを素早く作成、自動で解析をセットアップ
- ピークノイズレベルの原因究明

EM Noise Workflow Manager
ベアリング荷重がサポートされました。
ROMAXから出力されたcsvファイルや、Mastaから出力されたBDFファイルをインポートできます。
- NVHにおけるEM荷重とベアリング荷重の両方の影響を含めた評価
- 軸モーターの挙動評価
- 構造荷重のより良いマッピング

Contextual documentation
ワークフローマネージャの分かりづらい箇所について、ドキュメントが表示されるようになりました。
このドキュメントはダイアログの右上にあるインフォメーションアイコンで表示されます。
また、気になる属性箇所にマウスを合わせると、ヘルプテキストが表示されます。
機能や必要となる設定値などを確認できます。
またHTMLのページでより詳細を確認できます。

Automatic SEA subsystems creation
Actran 2021から自動サブシステム(AUTO_SUBSYSTEMS)が利用可能です。
これは、構造モデルをパッチに分ける機能で、パッチをランダム加振しその結果からエネルギーデータベースを作成しエネルギーコリレーションに基づくサブシステム内でパッチを再びグループ化します。
Actran 2025.1ではこのAUTO_SUBSYSTEMSがVI上でポート化されました。
- 対話形式でサブシステム定義を作成
- サブシステム構成を素早く比較
- 最適な構成を容易に選択

3D to 1D trim conversion tool
Actran 2024.1から、3Dトリムを1Dトリムに自動変換できるようになりました。
この変換ツールはVIのトリム解析からアクセスできます。本バージョンでは1Dトリムの結果出力を改善する新たなパラメータセットが導入されました。
- 3Dトリムの変換領域の拡張
- 1Dトリムの精度コントルールを改善
- 既存の3Dトリムを再利用することで時間コストを削減
(典型的な1DトリムについてVSEAの様なアプリケーションを使用)

Many more new features
- Nastran-Actran間の互換性の改善
SDAMPINGカードによるグローバル減衰をサポートします。PACカードのT2WLフィールドもサポートされ、exterior acousticコンポーネントの厚さを波長依存で指定できるようになりました。結果出力は選択した節点に限定されます。RMS結果では各計算ステップのログがf04とf06に出力されるためデバッグがより容易になります。 - PLTViewerとWaterfallViewerのFFT変換
時刻歴データからより簡単に周波数成分を抽出できるようになりました。
(値を右クリックして[Compute DFT]を選択します)。 - configuration fileのインポート
下位バージョンのconfiguration fileをデフォルトのGUI設定でインポートします。
(その都度最新バージョンを再設定する必要がありません) - 法線フィールドの可視化
法線速度などのスカラーフィールドを2D平面上の法線ベクトルとして可視化します。 - ARM processors
ARM プロセッサの利用が可能になりました。