PRODUCT(製品紹介)
Actran 大規模音響
流体・時刻歴問題をより強力に
流体音源や時刻歴解析は、非常にマシンコストを必要とします。音は媒質の変動ですから、一般的に音源となるCFD結果も空力変動を伴う時刻歴結果である必要があります。また、音響による変動(音圧や密度変化、粒子速度)は媒質の変位に比べてはるかに小さいため 高精度の計算でなければ 音の成分は誤差の中に埋もれてしまいます。
Actran DMGでは、要素次数を~16まで増やして、流体の最小局所長さスケールに対応します(高次アダプティブ法)。また、DG法 (Discontinuous Galerkin) を用いることで局所的に自由度を増やして計算の収束性を上げています。
CFD時刻歴結果からの音響場導出には、LEE(線形オイラー方程式)を用いています 。LEEは圧縮性ナビエストークス方程式から導出され、音の対流モーションを強力に表現します。また、DG法などの並列化との相性がよく 音響解析に適しています。
遠方への放射を効率的に
Actran DGMでは、広域放射音モジュール(FWH法)を用いて、近傍解析結果をベースに遠方における音響レベルを見積もります。音源導出と伝搬過程を分離した方法です。
CFD結果から音響結果を得るエリアを音源領域とし、その表面Stの変動をベースに外側における音の伝搬を周波数ドメインで求めます。Lighthillのアナロジーに似ていますが、音源に移動境界面を考慮できる点でより拡張された方法となります。
放射パワーの算定方法は2つあり、測定点を直接算定する方法と、しきい値を超える球表面を評価する方法(ISO3744)を提供します。