PRODUCT(製品紹介)
Simcenter 3D

Simcenter 3Dは設計者から解析専任者まで幅広いニーズにお応えするCAE統合ツールです。構造・音響・熱流体・機構・電磁界解析に対応しており、支配方程式の異なるこれらの解析ソルバと統一したプリポスト環境を提供します。更にそれらの連携によるさまざまなソリューションをカバーします。
また、ハイエンドCAD NXのGUIをベースとしたユーザーフレンドリーな操作性で、アイデア化から製造まで、開発プロセスのあらゆるシーンを強力にサポートします。設計・解析・評価までをシームレスに行い、仕様決定までのプロセス短縮に大きく貢献します。
Simcenter 3D 4つの特徴
① 強力なFEMモデリング
CAE解析プロセスの8割は解析モデルの作成といっても過言ではありません。 どんなに優れた解析機能を搭載しているツールでも、モデリングの機能と操作性が乏しかったら活用の場は減ってしまいます。 Simcenter 3D はハイエンドCAD [NX]の機能を引きついでいるため、 複雑な形状の作成や簡易化、さらにFEMメッシュのコントロールにおける操作性は群を抜いています。 近年、解析モデルは複雑化・大規模化の傾向があり解析モデル作成に要する時間・労力が増えています。 意図するメッシュを容易に作成でき、実構造に近い解析モデルをつくれることは大きなアドバンテージです。
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- CADジオメトリの問題 (微小エッジや微小サーフェス) を容易に排除
- CADジオメトリの変更に合わせてメッシュを自動更新
- 解析設定に必要なメッシュ境界を容易に作成

② シームレスな連成解析
解析に必要な条件が定量化できないケースは多く、その場合 [解析条件を決定するための解析]を行うことがあります。風荷重による強度評価や、流体音、熱ひずみ、疲労解析といった連成解析を行う場合に複数のCAEツールを使わなければならないとしたら、ツール間のデータのやり取りに時間を費やすことになります。解析⇔評価の繰り返し検討の回数が増えれば、そのコストは増大します。
Simcenter3Dでは同一環境内でシームレスに連成解析を行うため、ツール間で必要となるデータの修正や変換、そのやり取りなどがありません。連成解析が手軽にできれば検討ケースを増やせますし、よりよい安全率・熱効率・騒音レベルのための評価ができます。解析条件を実現象に近づけようとすればするほどそのプロセスは複雑になりますが、得られる結果には新たな可能性と発見があります。
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③ 最適化による次世代設計
3Dプリンタの出現により、金型のいらない小ロット試作が簡単にできるようになりました。 作成形状の自由度も大きくなり、解析結果要件を最大限生かすような形状も作れるようになりつつあります。 従来の図面設計に加え、CAE位相最適化による新しい3Dモデル設計が実用化される段階に来ています。
Simcenter 3Dでは、設計モデルや測定データからの解析モデル作成・位相最適化、更に最適化して得られた形状をstl等の幾何形状として出力・編集が可能です。 シンクロナスモデリング・Convergent Modeling(TM)等の強力な3DCADモデリング機能とSimcenter-Nastran の位相最適化、さらにHEEDSとのシームレスな連携で新たな設計プロセスをサポートします。
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④ 制御・物理試験との連携

制御・物理試験の情報を取り入れることで、解析シミュレーションはより実現象に近づきます。 例えば、システムの実挙動を考慮した疲労解析、実際の振動波形を用いた応答解析等です。 Simcenter 3Dでは制御シミュレーション(AMESYM)や多チャンネルデータ収集システム(LMS Test.Lab)等の 情報とCAE解析を連携することができます。
1D/Controls Simulation:
複雑な制御システムの挙動を解析し、
設計をサポートします。例えば、機械、油圧、空気圧、熱、電気・電子システムなどの各コンポーネント間の複雑な相互作用を、実機試験の開始前に評価・検討することができます。

Testing Physical Simulation:
効率的な試験データの分析や管理をサポートします。例えば、伝達経路解析(TPA)により騒音問題の原因を特定し、設計の改善を迅速に評価するための効率的なソリューションを提供します。
