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PRODUCT(製品紹介)

Simcenter 3D 連成解析

Simcenter3Dは、構造・音響・熱流体・機構・電磁界解析に対応しており、支配方程式の異なるこれらの解析ソルバと統一したプリポスト環境を提供します。更にそれらの連携によるさまざまなソリューションをカバーします。また、ハイエンドCAD NXのGUIをベースとしたユーザーフレンドリーな操作性で理解しやすく使いやすい環境を提供し、あらゆる解析評価を強力にサポートします。

熱流体 ~ 構造解析

熱流体-構造の双方向連成に対応しています。熱流体解析から得られる境界圧力とせん断力および境界温度分布を構造解析の荷重として用います。その結果、構造側は変形し応力ひずみを得るのですが、その構造側の変形に基づいて、流体側のメッシュがモーフィングされて熱流体解析が更新されます。(現時点では、流体メッシュの変形は位相性が保たれる範囲に限定されます)

従来の弱連成では、まず 熱流体解析を実施して その結果を構造解析で利用するのみでした。そのため、解析条件のセットアップや解析結果の確認が熱流体と構造で別々のプロセスとなっていました。完全双方向連成を実現したことで、ユーザーは荷重マッピングなどの設定をすることなく、解析がシームレスに進行し、結果を一緒にポスト処理できます。

機構~振動・音響

モーターの回転振動による騒音など、機構運動(モーション)に伴う音響伝搬をサポートします。モーションボディには弾性体効果を含めることができ、電磁力によるモーターのうねりなどを評価できます。
モーション解析で得られたモーダル刺激係数を振動・音響の伝達ベクトル応答解析で使用します。
観測点における音響パワー結果をオーディオ信号に変換し聞くことができます(聴覚化)。

機構・構造解析 ~ 疲労解析

疲労・耐久性を評価するには、入力荷重として応力ひずみ変動が必要です。一般的に構造解析の時刻歴結果や振動応答を用いますが、機構解析の結果を用いることで、より実際の動作に近い外力を用いた解析ができます。

機構解析では個々のパーツにおける相対的な運動を設定しています。一般的に機構解析では各パーツは剛体として扱われ、変形や応力を表すことはできませんが、Simcenter 3Dでは固有値解析した結果をこのモーションメカニズムに読み込み、弾性体として評価します(モード合成法)。機構解析に弾性体評価を容易に取り入れることができるので、実際の応力変動に近い条件で評価できます。

流体~ 振動・音響解析

音響音源になりうる事象は様々です。ファン騒音などは流体変動によるもので、事前に流体解析の結果が必要になります。Simcenter 3Dでは、流体解析で求めた時刻歴圧力変動を周波数ドメインに変換し、音源として用います。内部の熱流体ソルバーTMGはもちろんですが、外部ソルバーからの結果も用いることができます。
また、流体が構造を励振させ、それが音源になる場合もあります。自動車の窓ガラスが振動するような場合では、流体圧力を周波数ドメインの力に変換して構造メッシュにマッピングします。それを加振源とする周波数応答解析を行い、音響場を評価します。