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Simcenter FEMAP 2306 新機能のご紹介

本バージョンでは、主に次の改良・改善が行われました。

  • ジオメトリインターフェースの拡充
  • メッシュ作成機能の改善
  • [荷重]-[ボディ]コマンドの機能強化
  • Simcenter Nastran ローターダイナミクス(SOL414)のGUIサポート
  • Simcenter Nastran SOL401/SOL402向け インターフェースの強化
  • ABAQUSコンタクト設定の機能強化
  • コマンドファインダーの機能強化

ジオメトリ インターフェース

ジオメトリ インターフェースの拡充

CADデータのトランスレータをPML XML(Siemens PMLコンポーネント)に移行し、新たに次のCADデータ・ダイレクト インターフェースを追加しました

  • 新規サポート
    • Inventor (*.ipt , *.ipm)
    • Rhinoceros (*.3dm)
  • 標準機能化
    • Catia V5 (*.catp*)
      FEMAP 2301までは別途 ライセンス(有償)が必要でしたが、本バージョンで標準機能に追加されました。
  • 有償サポートの開始
    • Catia V6 (*.3dxml)

ジオメトリインターフェースを更新し、 「読み込みオプション」ダイアログの共通化を進めました(ACIS, IGES, DXFなどは除く)

プリ処理

[メッシュ]-[リージョン]コマンドの機能改善

領域選択によるノード指定に対応しました。
:メッシュ生成条件を見直し、「領域1・2に指定するノードの選択順番の一致」を撤廃しました。

[メッシュ]-[リージョン]コマンドは、選択する領域(リージョン)1・領域2のノード間にメッシュ生成する機能です

FEMAPバージョンによるメッシュ生成条件の差異

領域1・領域2での
ノード選択の条件
~FEMAP 2301FEMAP 2306
「選択ノード数」の一致必須必須
「選択する順番」の一致必須不要

ボディ荷重「回転加速度」に作用方向オプション追加

作用方向オプション「加速度と同じ」/「加速度と反対」を追加しました。

GUIで設定可能な回転加速度 作用方向

回転加速度の設定方向作用方向
反時計回り同方向
反時計回り反対方向
時計回り同方向
時計回り反対方向

Simcenter Nastran SOL414向け サポートを開始

Simcenter Nastran SOL414とは…

ローターダイナミクス解析専用のソリューション

  • 回転機械シミュレーションソフトウェアでトップクラスのSAMCEF Rotorsの技術
  • Simcenter Nastran の入力ファイル形式を使用
  • FEMAPに新設の専用GUIによる合理化されたワークフロー

サポートするローターダイナミクスの解析タイプ

  • ローターダイナミクスManeuvers(SOL 414, 101)
    :回転力を伴う線形静解析
  • ローターダイナミクス固有値(SOL 414, 103)
    :静止時の回転システムのモード計算
  • ローターダイナミクス複素数モーダル解析(SOL 414, 110)
    :回転システムの臨界速度・安定性を計算
  • ローターダイナミクス ハーモニック応答(SOL 414, 111)
    :周波数依存による加振
  • ローターダイナミクス過渡応答(SOL 414, 129)
    :時間依存による加振

[モデル]-[ローターダイナミクス]-[…]コマンド

  • XYプロット定義(OUTMGTカードに対応)
    :XYプロット要求の定義
    ※ローターダイナミクス解析の解析結果に相当
  • ベアリング速度(SPEBE2カードに対応)
    :ベアリング要素に適用する速度を定義
  • 回転速度(OMEGA/OMEGA1/OMEGA2カードに対応)
    :複素固有値解析用の回転速度を定義
    ※SOL414,110用

ローターダイナミクス用の要素タイプ・プロパティ

  • ギヤ
    : ローター接続用の要素(プロパティ:GEARカード)
  • フーリエ
    : 3Dモデル部のノードと2Dフーリエ軸対称部のノードを結合(プロパティ:FOU3カード)
  • ベアリング
    : 剛性/質量/減衰マトリックスの定義
    ローター速度/時間/周波数依存も可(プロパティ:PBEAR2カード)

ローターダイナミクス用のノード荷重

  • 不均衡質量(アンバランスマス)
  • 不均衡モーメント(アンバランスモーメント

ローターダイナミクス解析用 解析セット

新規追加

  • NASTRANローターダイナミクスオプション
  • ローターモデリングアセンブリ選択
    > [ ]ボタンから、ローターリージョン
  • XYプロット定義

既存ダイアログを更新

  • 境界条件
  • ストラテジパラメータ(NLCNTL2) ※SOL414,129 のみ
  • 解析ケース

ローターダイナミクス解析の解析結果ファイル(*.SCD5)

※ SOL414では、解析結果ファイル(*.OP2)は作成されません

解析結果の読み込み(アタッチ)

:[ファイル]-[アタッチ-解析結果]コマンド
 ファイル書式:「Simcenter Nastran」選択

SCD5に含まれる2種類の解析結果

  • アウトプットセットとアウトプットベクトル
  • 関数(キャンベル線図の作成に利用可)

「複素数結果オプション」ダイアログから結果表示

:「ポスト処理データの選択」ダイアログから表示

ジオメトリ/ソルバー サポート

ジオメトリインターフェース

次のバージョンに対応します。

ジオメトリ インターフェースサポートする最新バージョン
ACIS2023.1
Parasolid35.1
STEPAP203 Edition1, Edition 2
AP214(Geometry only)
AP242(Minimal)
IGES4.0 ~ 5.3 まで
JT11.3
DXF
フォーマットサポートする最新バージョン
STL
CAD フォーマットサポートする最新バージョン
CATIA V4 4.1.9 ~ 4.2.4 まで
CATIA V5V5-R8 ~ V5-6R2022 SP1 まで
CATIA V6 ※有償V6-R20 20/5/2013
Creo (旧:Pro/ENGINEER)Pro/Engineer 16 ~ Creo 5
NX2306
SolidWorks 2022
Solid Edge2023
Inventor2023
RhinocerosRhino 7

解析プログラムインターフェースの改良 [Simcenter Nastran]

応答スペクトルのベース加振方向の設定機能の強化(相対法をサポート)

  • 固有値解析 解析セット
    >「応答スペクトルの印加」より、「NASTRAN応答スペクトルの適用」ダイアログ
    • 「ベース励振DOF」にラジオボタン追加
      • 「ベース励振DOF」にラジオボタン追加
      • 相対法(Relative Method)

SOL401/SOL402のコントロールオプションを更新

※更新に伴い、コントロールオプションを「ストラテジパラメータ」に名称変更しました

  • SOL401/SOL402 解析セット
    • オプション > グローバルストラテジパラメータ
      → 「ストラテジパラメータ(NLCNTLG)」ダイアログ
      • マルチハーモニックオプション欄追加
  • SOL402 解析セット
    • グローバルリクエストおよび条件 > ストラテジパラメータ
      →「ストラテジパラメータ(NLCNTL2)」ダイアログ
      • ダイアログ内 設定項目の追加・カテゴリごとにタブ化

解析プログラムインターフェースの改良[Simcenter Nastran, MSC Nastran]

Nastran入力ファイルに、次の機能更新・サポートを行いました

  • 「積層レイアップの」のタイトル
    : 書き出し/読み込みをサポート
  • スプリング/ダンパ プロパティ
    : PBUSHカードの「K1」~「K6」フィールドへの剛性値「0.0」の書き出しをサポート

解析プログラムインターフェースの改良 [ABAQUS]

次の機能更新・サポートを行いました。

  • コンタクト定義の機能強化
    • ABAQUS入力ファイルへの書き出しをサポート
      *TIEキーワードを用いたCONTACT PAIR,*TIE
    • ABAQUS入力ファイルからの読み込みサポート
      *SHELL TO SOLID COUPLINGキーワード
    • コンタクトプロパティの設定項目を追加
      • 調整に Yes/No ラジオボタン
      • Position Tolerance
  • 荷重定義・拘束定義の入力ファイルへの書き出しを改善

パフォーマンスの改善

コマンドファインダーの機能強化

  • 検索対象に、ドッキングウィンドウのコマンドを追加しました
  • 検索キーワードに、他のCAEアプリケーションで利用される名称を追加しました
    例)ノード → グリッド、節点

グラフィックス パフォーマンスの強化

「ユニファイド グラフィックス アーキテクチャ(UGA)」(FEMAP 2301より導入)のデータ構造を変更しました

次バージョンでノード, エレメントをサポート予定です。

FEMAPグラフィックスについて

将来的には、FEMAPのグラフィックスをユニファイドアーキテクチャに転換する予定です。
このため、今後数回に分けてユニファイドアーキテクチャを拡張していきます。

≪これまでの拡張内容≫

  • FEMAP 2301 : ジオメトリを実装

ユニファイドアーキテクチャの完全実装後は、現在の2つのグラフィックスパイプライン
(Performance graphics,オリジナルのOpenGL)は順次、削除される予定です。

多数のプロパティを使用する大規模モデルの動的回転時のパフォーマンスを向上しました

5フレーム/秒 から 30~40フレーム/秒 での回転に変更(6~8倍の改善

資料請求や製品デモのご要望、「こんな解析は可能?」といったご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

株式会社 計算力学研究センター | 構造グループ

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