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Solid Edge 2024 新機能

まずは概要を動画でご確認ください

UI

パスファインダーの機能強化

パスファインダと垂直コマンドバーが不透明になりました。

垂直コマンドバーの機能強化

Solid Edgeでは水平コマンドバーから垂直コマンドバーへ移行を行っています。
垂直コマンドバーには以下のような機能強化があります。

  • フラッシュフィット、面合わせ、軸位置合わせなどのアセンブリコマンドでは、テキストベースの垂直コマンドバーを使用するようになりました。
    グラフィカルボタンは組み合わせボックス、チェックボックス、ラジオボタンに置き和えられ、一部の情報のグループはデフォルトで折りたたまれます。
    すべてのグループ見出しとコントロールにツールチップが表示されます。
  • Smart Dimension、要素間の距離、要素間の角度などの寸法コマンドも、テキストベースの垂直コマンドバーを使用して、徐々に情報を開示します。
  • 曲線や円錐などのスケッチコマンドは、テキストベースの垂直コマンドバーを使用するコマンドの1つになりました。
  • コマンドバー内に新しいセレクタが実装され、モデル内の単一または複数の選択内容の管理とレポートが改善されました。
    セレクタは、選択された要素の数、要素のリスト、および要素を選択、複数選択、そして選択解除する機能をレポートします。
  • 垂直コマンドバーは、内容に合わせてサイズ変更されます。

Solid Edgeオプションダイアログボックスへの検索機能追加

Solid Edgeのオプションダイアログボックスに検索機能が追加されました。
入力してオプションを検索フィールドを使用して、ダイアログボックスの様々なページで使用可能なオプションを見つけます。

デザイン

コンテキストツールバーの機能強化

Solid Edge 2024ではコンテキストツールバーの外観が改善されました。

  • コンテキストツールバーのグリッパーが非表示になり、よりすっきりとコンパクトな外観になりました。
  • コンテキストツールバーのアイコンサイズが大きくなり、すべてのスケール設定とモニタサイズで操作性が向上しています。
  • コンテキストツールバーからカーソルを任意の方向に話すと、コンテキストツールバーがフェード効果により完全に非表示になるまで半透明で表示されます。
  • オブジェクトのコンテキストツールバーを再表示するには、そのオブジェクトを再選択するか、CTRL+Gキーを押下します。
  • グリッパーを掴んでコンテキストツールバーを移動させるか、Ctrl+Gキーを押下して再表示させると、フェード効果が抑制されます。
  • Solid Edge 2024でドラフト内の単一のオブジェクトまたは複数の類似オブジェクトを選択すると、コンテキストツールバーが表示される他、絵、コマンドリボン上にコマンドを配置することなく、頻繁に利用するコマンドを素早く選択することができます。

展開パターンでサポートされる曲げ中心線

曲げ中心線が展開パターンでサポートされるようになりました。
Solid Edgeオプションダイアログボックスの展開パターンの処理ページにある新しいオプション「展開パターンの曲げ中心線を表示する」は展開パターンに曲げ中心線を表示します。

  • スタイルダイアログボックスの面のスタイルリストにある「フラットダウン中心線」および「フラットアップ中心線」スタイルをし行いて、曲げ中心線のスタイルを制御することができます。

パスファインダで使用可能な「図面を作成」コマンド

パーツ環境、シートメタル環境では、パスファインダのトップノードで「アクティブモデルの図面」コマンドが追加されました。

「3D曲線」の機能強化

  • 円の中心点に接する曲線の端点を選択した時の接線条件のデフォルトは「接線連続」です。以前のバージョンでは接線条件のデフォルトは「自然曲線」でした。
  • 円の中心点に接する2つの端点を持つ3D曲線の場合
    • 2つの端点が同一線上にない場合、
      2つの曲げを持つスムーズな曲線を作成します。
    • 2つの端点が同一線上にある場合、直線を作成します。

アセンブリフィーチャーの並べ替え

アセンブリフィーチャーコレクション内でドラッグ&ドロップして並べ替えることができるようになりました。
あるフィーチャーを入力を定義しているフィーチャーより上の位置にドラッグすることはできません。

パーツのファミリーの機能強化

  • 複数のオプションがショートカットメニューに追加されました。
    • ショートカットメニューのすべてのメンバーに編集を適用オプションを使用して、すべてのメンバーに編集を適用します。
    • 含めるおよび除外するオプションを使用して、オブジェクト(スケッチ、座標系、基準平面、デザインボディなど)をパーツのファミリーの選択セットに含めるか、除外します。
    • すべて選択オプションを使用して、選択したタイプに応じて、スケッチ、座標系、または基準平面のすべてのセルを選択します。
    • 含まれる要素のみを表示オプションを使用して、含まれる要素のみをテーブルに表示します。
  • パーツのファミリーのメンバーでエッチングがサポートされるようになりました。
  • メンバーのエッチングが「抑制解除」としてリストされている場合、メンバーファイルに存在します。
  • エッチングは、作図補助パーツのコピーとしてパスファインダに表示されます。
  • パーツのファミリーのメンバーで展開パターンがサポートされるようになりました。
  • パーツのファミリのオプションダイアログボックスの展開パターンオプションを使用して、ファミリーのメンバーの構成に展開パターンを含めます。
  • パーツのファミリーのメンバーで単純化ボディがサポートされるようになりました。
  • パーツのファミリのオプションダイアログボックスの単純化オプションを使用して、ファミリーのメンバーの構成に単純化ボディを含めます。
  • パーツのファミリーのメンバーでマルチボディパーツがサポートされるようになりました。
  • マルチボディパーツは、ファミリーのメンバーの構成に自動的に含まれます。
  • パーツのファミリーのメンバーでスケッチがサポートされるようになりました。
  • パーツのファミリのオプションダイアログボックスのスケッチオプションを使用して、ファミリーのメンバーの構成にスケッチを含めます。
  • パーツのファミリーのメンバーで基準平面がサポートされるようになりました。
  • パーツのファミリのオプションダイアログボックスの基準平面オプションを使用して、ファミリーのメンバーの構成に基準平面を含めます。
  • パーツのファミリーダイアログボックスの新しい材質行を使用して、パーツのファミリーのメンバーに材質を割り当てることができるようになりました。

オーダードモデリングのスケッチ編集ワークフローの変更

フィーチャ内のスケッチを編集した後、そのフィーチャの完了ステップに戻され、直ちに再計算が行われ、編集の結果が表示されます。その後、編集を承認してモデル全体を再計算するか、または追加の編集を行うかを決定することができます。

選択機能強化

多角形枠オプションに機能が追加され、多角形枠/投げ縄の枠オプションとなりました。
このオプションを使用して、パーツ、アセンブリ、スケッチ、ドラフトの各環境で3Dオブジェクトと2Dオブジェクトを選択することができます。
この際、ジオメトリを素早く、より効率的に選択する方法が提供されているため、生産性が向上します。

物理ねじの機能強化

干渉なしで物理ねじを3Dプリントするために、シンクロナスとオーダード両方の環境でねじフィーチャーだけでなく、
穴フィーチャーにもクリアランスのタイプと値を指定できるようになりました。
クリアランスタイプを「百分率」にすれば呼び径の百分率で、「絶対」にすれば絶対値を入力することができます。

パーツを置換コマンドの機能強化

パーツを置換コマンドでは、置換パーツの配置に対してAIに予想されるソリューションの候補を挙げる機能が追加されました。
人工知能(AI)によって予測されるソリューションは、単一の構成要素の単一の要素の置換が単一の隣接する構成要素に拘束される場合をサポートします。
AI予測は、平板の面合わせおよび軸位置合わせ幾何関係のみをサポートします。

「差」機能に不連続領域を除去する機能を追加

パーツおよびアセンブリ環境で「差」コマンドに新しいオプション「領域の選択」が追加されました。
このオプションを使用することで、「差」の結果、不連続領域を除よすることができます。

矛盾する幾何関係の抑制

アセンブリ環境で、幾何関係を使用してパーツを配置する際に、幾何関係の矛盾を解決ダイアログボックスを使用して、
要求した幾何関係と矛盾する既存の幾何関係を抑制することができるようになりました。

チューブをトリムコマンド

トリムコマンドを使用して、接続するチューブをトリムしたり、接続したチューブの端をマイターしたりすることができるようになりました。
チューブをトリムすると、長さが変化します。この結果はパーツリスト等に反映されます。

ワイルドカード検索のサポート

以下の場面で検索フィールドにワイルドカード検索がサポートされました。

  • アセンブリパスファインダ
  • パーツライブラリ
  • フィーチャーライブラリ
  • ブロックライブラリ
  • シンボルライブラリ

ワイルドカード検索は、同一の文字ではなく、類似した文字を含む要素を検出する場合に有用です。
また、検索する要素の文字の綴りが不明な場合にも役立ちます。

寸法

自動寸法の機能強化

自動寸法コマンドは以下の点で機能強化を行いました。

  • 丸みづけ、卵型の切り抜き、およびスロットの寸法が生成されるようになりました。
  • 同じサイズの丸みづけおよび面取りフィーチャの寸法を生成する際に、数量のプロパティテキスト(%QA)が考慮されるようになりました。
  • 穴の場所の寸法は、データム面ではなく、フィーチャの面に配置されるようになりました。
  • 類似したタイプおよびサイズのすべてのスロットまたは穴フィーチャを一度に選択できるようになりました。
    これを実行するには、Ctrlキーを押したまま、穴またはスロットフィーチャの1つを選択します。
  • 自動寸法のプロパティダイアログボックスの一般タブにある新しいオプション、並列寸法は、PMI線形スタック寸法を作成します。

寸法検査機能の追加

新しく「寸法検査機能」が追加されました。
この機能ではフィーチャの拘束ステータスをチェックして、許容差が寸法に適用されているかをチェックします。
この機能を使用すると、以下のように動作します。

  • 不完全拘束: これらのフィーチャは、作業領域で黄色でハイライトされます。
  • 過剰拘束: これらのフィーチャは、作業領域の赤でハイライトされます。
  • 欠如許容差: これらの寸法はマゼンタで表示されます。
  • 完全に拘束済み: これらのフィーチャは、作業領域で緑でハイライトされます。
  • ●不定拘束: これらのフィーチャは、コマンドの実行時に元のフィーチャを変更しません。

公差記入枠の機能強化

公差記入枠機能が次のように強化されました。

  • 次の補助投影平面インジケータをFCFに追加できるようになりました。
交差平面インジケータ
向き平面インジケータ
方向フィーチャ平面インジケータ
コレクション平面インジケータ
  • 引出し線および公差記入枠への接続を改善するために、追加のスナップ点が追加されました。

Solid Edge 2023まで

Solid Edge 2024

3D PDFの機能強化

  • 3D PDFのテンプレートを作成して編集するときに、パーツリストコマンドを使用することができます。
  • 3DPDFでのPMI断面ビュー
    • 3DPDFを生成すると、平面による断面コマンドを使用して作成した断面ビューがエクスポートされるようになりました。
  • MBD 3D PDFでのモデルビューレンダリングモードのサポート
    • 異なるレンダリングモードを使用して作成されたモデルビューをMBD 3D PDFにエクスポートできるようになりました。
  • 3D PDFでの面の関連付けのサポート
    • 3D PDFで寸法を選択すると、それに関連付けられている面がハイライトされるようになりました。
Solid Edge 2024MBD新機能

シミュレーションの機能強化

「固体温度をインポート」コマンドの追加

固体温度をインポートコマンドを使用して、Simcenter FLOEFD for Solid Edge流れ解析の固体温度結果を、
アクティブな線形静的解析への荷重入力として適用します。

Solid Edge 2024シミュレーション新機能

「力」コマンド機能強化

新しい「ユーザー定義点」オプションが「力」コマンド バーに追加され、定義済みのポイントが選択されます。
「ユーザ定義点」オプションを使用すると、ジオメトリ上の任意の 2D または 3D 点に力を加えることができます。

要素品質をチェック機能の強化

Solid Edge 2024では、メッシュ表示が強化され、低品質の領域を簡単に特定できるようになりました。
メッシュラインの色が薄くなり、失敗した要素を簡単に特定できます。
品質の悪い領域を特定したら、それらに対処するためのアクションを速やかに実行できます。

データ変換の機能強化

CADダイレクトの機能強化

CADダイレクトの機能強化により、Solid EdgeアセンブリにInventor,ACIS,CATIAおよびCreoの文書を挿入することができます。

PDFへの保存機能の強化

  • すべてのシートオプションの名前が、同じタイプのすべてのシートに変更されました。
  • このオプションを使用して、アクティブなシートに類似するすべてのシートをPDFファイルに保存します。
  • 新しいすべての可視シートオプションは、現在アクティブであるシートに関係なく、
  • Solid Edgeユーザインタフェースの左下に表示されているすべてのシートをPDFファイルに保存します。

STLへのエクスポート機能強化

  • 作図補助ボディのエクスポート
    ソリッドをエクスポート(作図補助要素)オプションまたはシートをエクスポート(作図補助要素)オプションを選択して、それぞれのジオメトリをエクスポートする方法を定義できます。
  • メッシュボディをSTLへエクスポート
    メッシュボディを含むパーツ、シートメタル、およびアセンブリのファイルを、STLフォーマットにエクスポートすることができます。
  • アセンブリコンポーネントをエクスポート
    STL文書の構造オプションを使用して、以下の内容でアセンブリコンポーネントをエクスポートすることができます。