目次
CAE解析プロセスの8割は解析モデルの作成といっても過言ではありません。
どんなに優れた解析機能を搭載しているツールでも、モデリングの機能と操作性が乏しかったら活用の場は減ってしまいます。
Simcenter はハイエンドCAD [NX]の機能を引きついでいるため、複雑な形状の作成や簡易化、さらにFEMメッシュのコントロールにおける操作性は群を抜いています。 近年、解析モデルは複雑化・大規模化の傾向があり解析モデル作成に要する時間・労力が増えています。意図するメッシュを容易に作成でき、実構造に近い解析モデルをつくれることは大きなアドバンテージです。
メッシュ品質に影響を及ぼす微小なサーフェイス・エッジ個所の削除・修正をFEM環境ベースで行います。不必要なメッシュ境界、例えばスプラインカーブの制御点におけるメッシュの分断等をCADモデルを変更することなく修正できます。また、メッシングエリアのサーフェイスをペアリングすることでメッシュパターンを一致させることもできます。
FEM作成時に不必要なCADデータの微細加工個所(フィレットやリブ、ホール等)を簡単に削除・編集できます。設計意図を維持しながら履歴にとらわれない直感的なモデリング環境を提供します。
例えば、電源コネクタのピンやソケット位置の凹凸等、FEMモデルに必要のないソリッド形状を取り除き簡易化することで精度の良いメッシュを作成できます。
中立面の修正やメッシュ境界を作成するのに必要なサーフェイスの編集環境を提供します。曲面を自然曲率で延長させたり、ソリッド表面上に境界エッジを作成したり、ハイエンドのCAD機能を使用しながらFEMモデル作成を強力にサポートします。
中立面を自動生成したときに生じやすい
“足りない部位”は[シートの延長]で、
“余分な部位”は[トリムシート]で簡単に修正
解析条件の設定範囲として利用
Convergent ModelingTM は新しいパラソリッドデータフォーマットです。
NURBS や Facetデータに対してもソリッドボディ同様に従来からのモデリング機能が適用できます。
例えば、stl等の測定データから直接メッシュが作成できます。
従来であれば、stl等の点群データはソリッド形状として扱えないため、
メッシュを作成するにはサーフェイスを張って縫合しソリッドにする必要がありました(←とっても大変な作業)